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積層金型、治具:小径テーパーロール

技術紹介 2016年11月7日

皆さんこんにちは。 今回、加工改善事例を紹介します。

部品は、小径テーパーロールです。

材質:SUS304 表面:片研磨 板厚:t1.5 形状:φ38-Φ48.6-50L

径が小さいためロール機できれいに巻けないサイズで、最後はハンマーにて仕上げます。

熟練者で1個製作:10分程度、不慣れな方は30分以上の厄介な部品です。

改善内容→プレスにて絞り加工 但し、数量が少量ロットのためお金の掛る金型は購入できません。

そこで弊社にある材料で金型を製作します。プレートを積み重ねて作り上げます。⇒これが積層金型です。

R形状の部品は、Rの大きさによりスプリングバッグ量(もとに戻る量、R小:戻りづらい、R大:戻りやすい)が異なり

金型完成後、R形状が計画と合わず作りなおすこともあります。

ちょっと厄介な所もありますが、社内の材料、レーザでどのようにも加工できますので低コストで製作できます。

抜き加工工程のご協力を得て下記の絞り型を製作してみました。

p1010938p1010947

3工程(右、左、中央)で完成、金型セット込み10個ロット⇒2分/個です。工数80%削減です。

この部品は溶接を行いますが、テーパー部品の隙間を合せずらいと解り、もう一つ積層で合せ治具を製作して見ました。

p1010964 p1010961

積層治具に押し込んで仮付を行います。合せ面、上下端部もきれいに合わさっています。・・・無事、完了です。 😀

次回も現場の困っていることなどを改善し紹介したいと思います。

チーム中吉 hiro


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